 |
 |
大画面観戦を中止 さいたま市と広島市で
さいたま市と広島県サッカー協会は10日までに、ワールドカップ(W杯)の日本戦を大型画面で見るパブリックビューイングを中止することを決定した。9日の日本−ロシア戦の際にサポーターが暴れ、安全確保が困難と判断した。
さいたま市は市営駒場スタジアムでパブリックビューイングを実施。同市などによると、9日には入場整理券配布の混乱があったことや、日本が得点した場面などで爆竹を鳴らしたり、スタンドからグラウンドの芝生に乱入するなどサポーターのマナーの悪さが目立った。
これを受けて市が10日に協議し、中止を決定。14日のチュニジア−日本戦のほか、日本が勝ち進めば、開催する予定だった決勝トーナメントの試合の中継も取りやめる。
埼玉県とW杯日本組織委員会(JAWOC)が主催する、さいたまスーパーアリーナでの大型画面中継は予定通り行われるが、先着順の入場を事前申し込み制に切り替え、応募資格者も埼玉県民に限定する。
広島県サッカー協会は4、9日の日本戦を広島広域公園陸上競技場(広島市)で中継。4日にベルギー戦を観戦していた男性(21)がスタンドからグラウンドに落ち、頭を打ち救急車で運ばれた。ロシア戦では警備員を増員するなどの対策を取ったが、制止を振り切り、グラウンドに飛び降りる観客がいたという。
モスクワ警察副長官が辞任 W杯警備不手際の責任取る
サッカーのワールドカップ(W杯)対日本戦敗北をきっかけにモスクワのサポーターがフーリガン(暴力的なファン)化した問題で、ロシアのグリズロフ内相は10日、モスクワ市警察のプローニン長官と警備責任者のチェミソフ副長官が辞意を表明したことを明らかにした。
警備の不手際の責任を取った。内相は長官については慰留したが、副長官の辞意は認めた。
また警察当局は同日、特別捜査チームを編成、ロシア公共テレビなどから騒乱当時のビデオの提供を受けるなどして本格捜査に乗り出した。
騒乱では100人以上が負傷し、警備に当たった警官約20人も負傷した。騒ぎに巻き込まれ、岡山県倉敷市の大学生が負傷したほか、マネージ広場で取材中のテレビ朝日モスクワ支局長も頭を殴られ軽傷。タス通信によると、中国人5人もけがをした。
モスクワ市長は10日、騒乱再発防止のため、街頭大型テレビでのW杯放映中止を命じた。騒乱では市中心部の街頭テレビ周辺に集まったサポーターがフーリガン化した。
ロシア内務省は10日、在モスクワの日本大使館の要請に応じ、モスクワの日本人学校や日本企業などの警備を強化した。日本大使館のロシア側による警備は通常の2−3人から約20人に強化された。
また一部メディアが、騒乱の中でナイフで刺された警官1人が死亡したと伝えたが、モスクワ市警察広報部は共同通信に死亡の事実を否定した。
稲本が契約解除 アーセナルから
サッカー日本代表の稲本潤一が、イングランド・プレミアリーグのアーセナルから契約を解除されたことが10日、明らかになった。
ロ代表GM 「騒乱はフーリガンの仕業」
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア代表チームのポリンスキー・ゼネラルマネジャー(GM)は10日、ロシアのキャンプ地である静岡県清水市で記者会見し、9日の日本−ロシア戦をきっかけに起きたモスクワの騒乱は「サポーターによるものではなく、フーリガン(暴力的なファン)が引き起こしたものだ」と述べた。
GMは騒乱について「選手らと話し合ってはいない」とした上で、決勝トーナメント進出をかけ、静岡で14日行われる対ベルギー戦には影響ないと強調した。
ロ当局が特別捜査チーム 警備の状況も調査へ
サッカーのワールドカップ(W杯)の対日本戦敗北でモスクワのサポーターがフーリガン(暴力的なファン)化した問題で、ロシアの警察当局は10日、特別捜査チームを編成、本格的な捜査に乗り出した。
同チームは、テレビ局や個人が騒乱当時撮影したビデオ映像や写真などの提供を要請、ロシア公共テレビなどは既に提供に応じた。当局はこれを基に容疑者の特定を急ぐ。
騒乱をめぐっては警備の手薄さも指摘されており、グリズロフ内相は警備に問題がなかったか調査するよう命じた。騒乱では、警官と内務省軍兵士の約20人も負傷した。
モスクワ市長は10日、騒乱再発防止のため、街頭大型テレビでのW杯放映中止を命じた。騒乱では市中心部の街頭テレビ周辺に集まったサポーターがフーリガン化した。
騒乱では、岡山県倉敷市の大学生が負傷したほか、マネージ広場で取材中のテレビ朝日モスクワ支局長も頭を殴られ軽傷を負った。タス通信によると、中国人5人もけがをした。
在ロシア日本大使館は騒乱後、領事部職員全員が呼び出され、在留邦人の安全確認や注意喚起などの緊急対応に追われた。
一方、一部メディアが、騒乱の中でナイフで刺された警官1人が死亡したと伝えたが、モスクワ市警察広報部は共同通信に死亡の事実を否定した。
モスクワでの騒乱 「次がある」の一言が発端
騒乱は一部サポーターの「次があるさ」発言への反発から始まった−。10日付のロシア紙「ブレーミャ・ノボスチェイ」は、9日のワールドカップ(W杯)日本|ロシア戦を受けてのモスクワ騒乱の発端となったサポーター同士のいさかいの一部を伝えた。
同紙が騒乱の目撃者から取材した話によると、騒乱が本格化したのは試合終了直後。サポーターの一部が「われわれの代表チームはそんなに悪くなかった。次のベルギー戦で取り戻せばいいのだ」と発言。
しかし、ロシア代表の戦いぶりに不満を募らせていた別のサポーターらは、この発言に強く反発。ファン同士の殴り合いとなったという。その後、ファンらはナイフやビール瓶を手にし、多くのけが人が出ることになった。
ソニー系映画が企業連合で キルヒ・メディア買収交渉
サッカー放映権の過剰投資が重荷になって経営破たんしたドイツのメディア大手キルヒの中核企業、キルヒ・メディアの買収交渉に、ソニー傘下の米映画会社コロンビア・トライスターが参加する企業連合が名乗りをあげていることが10日、分かった。ドイツの経済紙ハンデルスブラットなどが報じた。 企業連合には、同国の銀行大手コメルツ銀行、同新聞・出版大手WAZグループも参加。同紙によると、買収額は20億ユーロ(約2350億円)規模となる見込み。
キルヒ・メディアは、2002年と06年のサッカー・ワールドカップ(W杯)の放映権獲得などへの過剰投資で4月上旬、資金繰りがつかず破産手続きを申請。融資銀行団が売却を模索している。
買収後の出資比率は、コメルツとWAZがそれぞれ40%、コロンビアが20%の計画。企業連合は、既にキルヒの融資銀行団に買収を提案。早ければ週内にも合意に達する可能性がある。
キルヒ・メディアはW杯放映権のほか、ドイツ民放大手「プロジーベンSAT1」などの放送局を抱え、ハリウッド映画など約1万1000本の映画放映権も保有している。
小泉さん大阪でも応援して 国会あるし、悩む与党
「小泉さん、大阪にもぜひ応援に来て」。14日のサッカー・ワールドカップ(W杯)日本対チュニジア戦に小泉純一郎首相が観戦するかどうか、政府、自民党が頭を悩ませている。
10日夕の自民党役員会では「おれが見た試合で日本は負けてないからなあ」と応援に意欲的な首相に、党側が「それだけはやめて下さい」(大島理森国対委員長)と大詰めの国会運営への悪影響を心配し「待った」を掛ける一幕も。
首相が日本戦を観戦したのは4月の対コスタリカと、W杯初戦の対ベルギー、第2戦の対ロシアの3試合。結果は日本の勝利か引き分け。首相の「不敗神話」を期待して大阪からは「ラブコールが起きている」(関係者)とか。首相も「国会よりサッカー場へ行きたい」が本音?
初勝利、株価はまちまち W杯期待の関連銘柄
サッカー・ワールドカップ(W杯)の日本初勝利から一夜明けた10日の東京株式市場は、人気盛り上がりによる「W杯特需」の相場押し上げ効果が期待されたが、関連銘柄はパイオニアが買われる一方、フジテレビは利益確定売りで値下がりするなどまちまちの展開となった。
有力選手に提供のシューズを商品構成の柱に据えたアシックスは13・55%上昇し、東証1部で値上がり率トップ。W杯全試合の放映権を獲得したスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(東証マザーズ)も加入者増への思惑から反発。パイオニアも高機能テレビ関連の出荷台数が伸びるとの期待から3日ぶりに反発し、一時50円高の2280円まで上げた。
一方、前日の日本・ロシア戦を中継し、スポーツ中継で歴代2位の高視聴率を記録したフジテレビは一時8000円高まで上昇したものの、取引終了にかけ利益確定の売りが出て結局1万2000円安。電通も一時2万2000円高をつけたが、終値は1000円安。日本ビクターも一時年初来高値をつけたが、4円安で終わった。
この日の東京株式は米景気の先行き不透明感などを背景に3日連続安。W杯の波及効果への期待は高まるばかりだが、市場では「個別要因も絡んで一本調子にはいかない。デフレ対策や構造改革をしっかりやることの方が先決」(大手証券)との声も聞かれた。
エール交換する日韓の若者 日本はもはや普通の国
「一緒に決勝トーナメントに行こうよ」と熱いエールを交換する日韓のサポーター。日韓共催のサッカーのワールドカップ(W杯)は9日の日本−ロシア戦で韓国人が日本の初勝利を祝い、10日の韓国−米国戦では「大韓民国」と日本の若者が連呼した。結果は仲良く1勝1分け。日韓の躍進で、新世代のサポーターに連帯感が広がっている。
かつてサッカーの対日本戦となると対抗意識むき出しだった韓国。在日韓国人が接着剤となり、日韓の市民が加わった「KJクラブ」が草分けの共同応援は、今大会で個人レベルへと広がり、日韓のサポーターの新しい流れをつくった。
「きのうの日本はすばらしかった。きょうは韓国ががんばるぞ」と、応援Tシャツで真っ赤に染まった大邱総合競技場でサポーター。名古屋市の会社員、服部吉和さん(40)は韓国人の妻、尹京子さん(41)と一緒に「日韓共同で応援します」と笑みを浮かべた。
こうしたエール交換の背景には、植民地支配など過去の歴史を背負い、日本を過剰に意識する世代と違い、日本を「普通の外国」ととらえる若者が増えているという変化がある。
「最近はもう日本語はやめちゃった。今は中国語に挑戦してるの」と女子大生の徐賢玉さん(22)。ソウルの学生街、新村には徐さんのような「転向組」の学生が増えている。日本語から中国語に衣替えする語学学校も目立つ。
金大中政権による日本の大衆文化開放で、岩井俊二監督の「Love Letter」の大ヒットを起爆剤に、1999年から韓国に「日本ブーム」が起きた。高校で日本語を選択する生徒が急増し教師不足が深刻化。日本語学校も爆発的に増え、W杯共催に向けた市民交流の活発化が後押しした。
ところが昨年末、W杯初出場の中国が韓国で1次リーグを戦うことが決まると、にわかに「中国旋風」が巻き起こった。韓国の映画やポップスが中国で人気を博し、親近感が広がる中、中国人観光客増加への期待も加わり「外国といえば米国か日本」という韓国人の目が、一気にほかの国に向いた。若い世代に特にこの傾向が強かった。
日本への「反発」と「過大評価」が複雑に入り交じる旧世代と違い「引け目」は皆無だ。韓国が経済成長を成し遂げた後に生まれ、物心ついた時は経済的な豊かさも民主社会も当たり前だった世代。「斜陽の経済大国」(韓国紙)の日本に対し、97年の経済危機を克服し「情報技術(IT)で世界をリードしている」という自負も強い。
もっとも「日本語に飽きたのかな」という徐さんも「日本嫌い」になったわけではない。「みんな今も日本のアニメが大好きだけど、かといって、もう特別な国というわけじゃない」。日本はいくつもある外国の一つにすぎない。そして「共催だから」W杯では日本を応援している。
宮城スタジアム3900人分が空席 海外での販売分か=宮城・河北新報
宮城スタジアムで9日行われたW杯のメキシコ―エクアドル戦で、入場券が発行されながら使われなかった一般観客席が約3900人分に上った。所々でまとまった空席が目に付き、「観戦したくても入れない人も多いのに…」と疑問の声が上がった。
W杯日本組織委員会(JAWOC)によると、発券枚数をベースにした公式入場者数は約4万5610人(メディア・VIP用含む)。このうちメディア・VIP用を除いた数は4万3100人だが、実際の一般入場者数は3万9200人で、差し引き3900席が空席となった。
空席はバックスタンド中央上部に200席ほどあったほか、メーンスタンドの記者席脇などでも目立った。空席は海外販売分が多いとみられるが、大量発生した理由ははっきりしない。
宮城スタジアムの初戦で満席を期待した観客はがっかり。仙台市泉区の公務員鈴木直美さん(29)は「さまざまな方法で応募しても、入場券が取れなかった人たちがかわいそうだ」と嘆いた。
テレビくぎ付け 人出バッタリ =静岡・静岡新聞
サッカー・ワールドカップの日本―ロシア戦が行われた九日、県内各地の繁華街は夕方から人の姿が減り始め、ふだんはにぎわう飲食店やパチンコ店でも試合開始の前からばったり客足が途絶えた。
日本の初戦となった四日の対ベルギー戦。静岡地区のテレビ平均視聴率は前半54・4%、後半71・1%とともに全国トップ。日本の決勝トーナメント進出の鍵を握る九日の大一番も人々をテレビの前にくぎづけにした。
ふだんの日曜日は午後九時ごろまで満席状態が続く静岡市内の回転寿司店でも「覚悟はしていたが、八時ごろから空席が目立ち始めた」という。同市内で二十四時間営業を続けるスーパーもいつもの同じ時間と比べると半分ほどの客入り。「ゲームが終わればまたお客様が出てくるはず」と試合後に期待をかけた。
JR沼津駅前の商店街も午後八時ごろからシャッターを閉める店が目立ち、人影もまばら。和食店を経営する男性は「やはり客の入りはよくない。その分、仕出し弁当の売れ行きは上々」と話した。
浜松市中心街のパチンコ店は試合の前から客もまばら。「ふだんの四分の一以下ぐらい」と店員は手持ちぶさたの様子だった。
余韻と期待でW杯熱急上昇=大阪・共同通信
すべては大阪決戦で―。サッカーのワールドカップ(W杯)で、日本の決勝トーナメント進出をかけた決戦の舞台となる大阪はロシア戦から一夜明けた十日、勝利の余韻と新たな期待でW杯熱が急上昇した。通勤客が多く行き交うJR大阪駅。売店にはいつもより多くのスポーツ紙が高く積み上げられた。「各紙軒並み2、3割増刷している。阪神が勝った翌日よりも多く売れている」と、販売員はニッコリ。
大阪市の会社員下川弘さん(51)は「稲本も宮本もよう頑張った。2人とも大阪の宝やね。チュニジア戦では地元での活躍を期待してます」と手放しで2人を持ち上げた。
知人と待ち合わせの女性(40)は「ロシアで暴動もあったし、ちょっと心配」とサポーターらの過激な行動に不安も。
九日夜には、道頓堀で熱狂した約140人の若者らが橋から次々と川に飛び込み、機動隊が出動。大阪府警警備部の幹部は「思ったより多くが飛び込んだので計画をもう少し練り直したい。最初から力で押さえたくはないが、危険行為は取り締まらなければならない」と悩ましげだ。
会場となる長居陸上競技場の地元長居商店街の関係者は「商店街の知名度も上がってくれれば」と大阪商人らしいちゃっかりさも忘れなかった。
大阪市W杯推進室で広報を担当する在日韓国人3世の宋正慧さん(30)は「勝って良かった。韓国も勝って、日本と一緒にいいところまで行ければ」と、十日午後の韓国―米国戦が気になる様子だった。
11日の2試合完売 10日に電話予約販売
ワールドカップ(W杯)日本組織委員会によると、10日午後2時から電話予約販売した11日のサウジアラビア−アイルランド戦(横浜)の入場券1600枚は50分後に、同日のカメルーン−ドイツ戦(静岡)の1650枚は約1時間半後に、それぞれ完売した。
1得点ごとに10%ずつ割引 ネットで日本応援セール
インターネット商店街大手の楽天は10日、サッカー・ワールドカップ(W杯)の日本代表チームを応援しようと、得点数に応じ商品割引率を10%ずつ引き上げるユニークな「得点割引セール!」会場を開設した。
ロシア戦での「1点」を記念し、10日から14日までは各店の通常価格に比べ10%OFF(店によりさらに割引)。14日のチュニジア戦後も相手の点に関係なく日本のゴール数が3なら30%引きなど、割引率が拡大するセールを続ける。
この企画は9日夜に急きょ決定したが、日本代表の活躍に刺激された各出店者から、スポーツ用品やファッション、食品など早くも約350点が続々と集まり、今後も増える見通し。
出品準備中の業者には「赤字覚悟」で全商品を割引対象とする中古車ショップなどもあり「各店とも盛り上がりがすごい。決勝トーナメント進出の際は、さらに盛大にやる予定」(楽天)という。会場アドレスはhttp://event.rakuten.co.jp/sports/soccer/sale
完売情報で早期収拾目指す W杯の携帯電話障害で
サッカーワールドカップ(W杯)の入場券の電話予約が殺到し携帯電話が通じにくくなった問題で、総務省は10日までに、「通信が混乱した影響は大きいが、電話予約を中止させるわけにはいかない」として、NTTドコモなどの携帯電話会社と、W杯の日本組織委員会(JAWOC)などに対応を求めた。
JAWOCは、完売情報を素早く公表するなどして混乱を短時間で収拾したい考えだが、抜本的な対策などはなく人気試合の受付日には障害が再発する恐れもありそうだ。
トラブルが発生した7日正午の日本−ロシア戦の予約では、入場券がわずか20分で完売したが、ドコモの通信規制は午後2時26分まで続いた。
その後の調べで、混乱が長引いたのは、完売後も電話が続いたためと判明。JAWOCはインターネットや新聞、テレビなどを通じて完売情報を素早く公表し、完売後の電話が殺到しないよう努めるが、携帯各社が取り得る抜本的な対策などはないという。
次に電話が集中するとみられるのは13日に予約を受け付ける日本−チュニジア戦。ある携帯電話会社は「予約電話が殺到するのは避けられないが、回線がダウンしないよう通信規制を実施せざるを得ない。障害が再発する恐れは極めて強い」と悲観的だ。
「桃太郎」が世界驚かす 台湾
台湾メディアは10日、ワールドカップ(W杯)で日本がロシアを下し、初勝利を挙げたことを大きく報じた。
10日付の有力紙、中国時報はW杯特別面に「神秘的な桃太郎が世界を驚かす」との記事を掲載。日本チームの「神のように迅速な」進歩の原因はJリーグの成功と「白魔術師」トルシエ監督のスパルタ式訓練だと分析した。
同紙は、2試合連続でゴールを決めた稲本を「大和の英雄」と称賛。別の有力紙、聯合報は、日露戦争でバルチック艦隊を破った東郷平八郎・海軍大将にたとえた。
TVBSテレビは10日朝、小泉純一郎首相の喜びの声などを繰り返し伝えた。
公式HPも記録的ヒット W杯、4億6400万件
国際サッカー連盟(FIFA)は10日、インターネットのW杯公式ホームページ(HP)のアクセス数が7日の一日だけで約1億600万件に達し、5月31日の開幕以来の総数が約4億6400万件の記録的な数字となったと発表した。
FIFAによると、ソルトレークシティー冬季五輪の公式HPアクセス総数は3億5000万件だったが、大会序盤でこれを大きく上回ったことになる。半分以上は英語ページへのアクセスだが、日本語ページへのヒット数はこれに次ぐ約13%を占めた。
1人逮捕、6人取り調べ 横浜の競技場周辺で
横浜国際総合競技場(横浜市港北区)でのW杯日本|ロシア戦をめぐり、神奈川県警は10日未明、日本の勝利に興奮し全裸になったとして公然わいせつの現行犯で横浜市港南区芹が谷1−30−15、無職友野聡春容疑者(23)を逮捕した。
また9日夜、フェンスを乗り越えるなどで競技場敷地内に侵入したとして、茨城県取手市の大学生(18)ら6人を建造物侵入容疑で取り調べた。試合終了後、スタンドで発煙筒に点火、振り回した神奈川県小田原市の大学生(21)に対しては発煙筒を取り上げ、警告した。
調べなどによると、友野容疑者が逮捕されたのは、最寄りのJR新横浜駅北口広場でサポーターら約100人が騒ぎ、警察官約100人が注意した直後だった。逮捕後、サポーターらは「ポリスは帰れ」と叫び、警察官と一時にらみ合いになった。
同駅周辺のサポーターらは10日午前2時ごろには、いなくなった。横浜市によると、野宿者はほとんどおらず、中国人1人とロシア人2人が市の施設に案内され、一夜を過ごした。
FIFA、日本を評価 W杯初勝利
国際サッカー連盟(FIFA)のスポークスマンは10日、ソウルで開いた定例会見で、日本がワールドカップ(W杯)初勝利を挙げた9日のロシア戦(横浜)について「素晴らしかった」と述べた。
FIFA広報担当者は、試合後の日本チームのロッカールームについても触れ、「誰かがいたとは思えないほど、きれいだった。普通はバナナの皮やゴミが散乱するひどい状態だが、日本はロッカールームの中でも素晴らしかった」と褒めた。
外国対決も高視聴率 アルゼンチン−イングランド戦
サッカー・ワールドカップ(W杯)で、7日夜のアルゼンチン−イングランド戦の生中継(TBS系)の視聴率が、外国勢同士のサッカー対決で過去最高の41・6%(関東地区)を記録したことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。
関東では、今大会の開幕戦フランス−セネガル戦の35・9%がこれまでの最高だった。
イングランド−アルゼンチン戦の視聴率は、関西地区では35・8%。瞬間最高は関東、関西ともに、1点先行されたアルゼンチンの反撃が続いた終盤に記録され、それぞれ53・2%と46・3%だった。
81%が1次リーグ突破予想 W杯日本の歴史的勝利で
サッカー・ワールドカップ(W杯)対ロシア戦で9日、歴史的な初勝利をあげた日本代表チームの決勝トーナメント進出を予想するネット利用者が81%(午前11時現在、投票総数1736票)と、5月31日の前回調査時の54%と比べ大幅に増加したことが10日、ヤフーと共同通信社がネットを通じて始めたヤフー投票で分かった。
投票は、「日本代表の劇的な初勝利を受け、今後をどうみるか」をネット利用者が七者択一で選ぶ。その結果、「実力は十分。ベスト8入りの可能性も」との見方が最も多く29%。次いで「1次リーグ2位以上で突破の可能性が高い」が26%。「1次リーグ1位突破は確実」が16%。「優勝も夢ではない」と「ベスト4入りするかも」との見方がそれぞれ5%あった。
半面、「油断大敵。頑張らないと一次リーグ突破も微妙」との慎重派も16%。「その他」は0%。 ヤフー投票は10日未明開始。投票は1人1回。ヤフー・ジャパンのサイトは、ネット利用者の9割近くが月に一度は利用しているとされる。
ロレックスを半額で販売 W杯の日本勝利を記念
名古屋市の宝石店、美宝堂は10日、サッカーのワールドカップ(W杯)で日本チームがロシアチームに勝ったため、予定通り高級腕時計、ロレックス1個を定価の半額で販売した。
日本チームが勝った翌日に得点数と同じ個数のロレックスを半額で売ることにしており、1対0だったので1個31万円の時計を15万5000円で販売した。
高級腕時計を買ったのは、前日の午後11時ごろから店の前に並んでいた名古屋市の18歳の男性で「どうしてもほしかった。日本チームがまだ勝っていないときに自宅を出ました」と、うれしそうに話していた。
次回は14日のチュニジア戦。美宝堂は「ロレックスをたくさん用意しているので、もう少し点数を入れて勝つてほしい」と、日本チームにエールを送る。
日本の成長、躍進に驚き 「番狂わせ」とブラジル
ブラジルのマスコミは9日、ワールドカップ(W杯)での日本の成長、躍進を驚きを持って報道。日本などアジア諸国は「サッカー後進国」とみられているが、日本がベルギーとの引き分けに続き、ロシアを破ったことを「番狂わせ」と受け止めた。
日本代表で知名度があるのは中田だけだったが、決勝点を挙げた稲本が注目され、各マスコミは「脅威のイナモト。ナカタの影薄く」(フォリャ通信)と、若いストライカーのプロフィールを一斉に紹介した。
ブラジルは既に決勝トーナメント進出を決め、次の相手(H組2位)が日本になる可能性もあり、最大手のテレビ局グロボは日本−ロシア戦を生中継。解説者らは「組織的な守備が強く、日本はあなどれない」と認識を改めていた。
サンパウロには日本人移民が多く約100万人の日系人が住むだけに、日本の健闘に大喜び。東洋人街のリベルダージ地区ではホテルにご飯に味噌汁、生卵などを用意、サンバのリズムで日本の勝利を祝う朝食会が開かれ、地元テレビが生中継した。
稲本の決勝ゴールを絶賛 主力は欧州経験者と独
ワールドカップ(W杯)で日本がロシアを下したことについて、ドイツのメディアは好意的に評価する一方、日本の主力は稲本、中田、小野ら欧州で活躍する選手だと強調、欧州こそがサッカーの“本家”だとする強い自負心をのぞかせた。
DPA通信は「サムライが待望の勝利をもたらした」と、稲本の決勝ゴールを絶賛。「疲れを知らぬ」闘志あふれる稲本が「世界レベルの選手なのは間違いない」と太鼓判を押した。
ウェルト紙(電子版)は稲本、中田の2人とも「外国で仕事をしていることが自信につながった」と分析。日本サッカー界の現状を「Jリーグには“使い古し”の選手が残り、才能ある選手は欧州に武者修業に出る」と表現した。試合を実況中継した公共放送ARDのキャスターは、小野に盛んに言及した。
一方、1974年W杯でのドイツ優勝当時の代表選手で、実況中継を解説したギュンター・ネッツァーさんは「日本には地の利があり、ロシアは実力を発揮できなかった」と述べ、今回の勝利で日本の実力が確認されたとの見方には慎重な姿勢を示した。
今のところ予想外の善戦 日本初勝利で英BBC
英BBCテレビは9日、ワールドカップ(W杯)の1日を振り返る番組で、日本が初勝利を挙げたことについて「日本は今のところ非常によくやっている」と評価した。
出演した解説者たちは「日本は弱いサッカー国だと思っていたが、きょうのスピードあるプレーは見応えがあった」とした。しかし、これまでの2試合を見る限りでは予想外の善戦、という評価にとどめた。
個々の選手についてもリプレーを交えて細かく紹介。「稲本はゴールしたかと思うと守備でも活躍し、実によく動いた」「中田はやはり素晴らしい。クロスバーに当てたシュートはただ不運だったというしかない」「宮本はいつも好位置で守っていた。3−5メートルの瞬間的な移動が素早いのに感心した」「戸田のピンチのときのラグビーのようなタックルはよくPKをとられないですんだ。すごい気迫だった」などと評した。
W杯勝利で若者暴走 福岡
9日午後10時半ごろ、福岡市中央区天神の繁華街「西通り」に、サッカーワールドカップ(W杯)の日本初勝利で盛り上がった若者ら約300人が集まり、タクシーや乗用車計6台の上に乗り窓ガラスを割るなどした。騒ぎは、翌10日午前2時ごろまで続いたという。
中央署によると、若者らは、日本戦の終了直後から集まり始め、通行していた乗用車などを止めて窓ガラスをたたいて割ったり、近くの飲食店のガラス1枚を割ったりした。
同署などによると、この騒ぎで男性1人が顔に打撲のけがをしたが、逮捕者はなかった。
「W杯取材日記」 記者の私見が日本の総意?
プレスルームで何げなく他会場の試合中継を見ていたら、突然英語で話し掛けられた。僕らと似た、東洋系の顔立ちの記者だ。紙にフランス、アルゼンチンなど欧州や南米の強豪国の名をいくつか並べ、「日本人はどこのチームを最も応援しているか」と問われた。少し考えて「イタリアだろう。日本代表の中田英寿がプレーしていてセリエAの中継があるし、トッティなど有名選手も多い。それかブラジルかな」と答えた。
彼はうなずき、熱心にメモを取っている。さらに質問が続く。「ロベルト・バッジョが代表漏れして日本人は落胆しているか」「イングランドとアルゼンチンはどちらが人気か」など。不得手な英語で何とか答え終えると、名刺交換を求められた。中国「北京放送」の記者だった。
例えばイチローが活躍すると、地元の記者の反応、意見が新聞によく載っている。読むと、それが米国人の総意との印象を受ける。となると、僕の私見は日本人の総意として中国で紹介されるのだろうか。そう思うと急に怖くなり、同業の知り合いに同じ質問をぶつけた。「イタリアかブラジルだろう」との回答に、大いにほっとした。
対応に追われる日本大使館 露のフーリガン騒ぎ
サッカーのワールドカップ(W杯)日本戦の敗戦でサポーターがフーリガン(暴力的なファン)化した問題で、在ロシア日本大使館は9日、領事部職員全員が呼び出され、在留邦人の安全確認や注意喚起などの緊急対応に追われた。
領事部は1150人の在留邦人に電話やFAX、電子メールなどで、事態が沈静化するまで外出を控えるよう緊急連絡した。
「日本が勝ったまでは良かったんですが」と領事部の沖本康成参事官。「今後もロシアの試合の際は注意を呼び掛ける必要がある」とし、在留邦人保護に全力を挙げる考えを強調した。
大使館は7日、在留邦人に向け、日本−ロシア戦当日は外出しないよう異例の通知を出していた。
「ピッチの科学」 ヘディングの力学的分析
4点すべてをヘディングで決めたクローゼ(ドイツ)のプレーは大会序盤のハイライト。ヘディングは手を使わないサッカー特有の動きで、ゲームを3次元的でよりダイナミックな展開にする大きな働きがある。
頭が痛くないかと心配する人もいるが、正しいヘディングをすれば見た目ほど痛みはない。人間の頭の骨は、前方向からの力には強く、横や後ろ上からの力には弱い。額の部分で当てればボールの反発もよく、スピードも大きくなる。
ジャンプヘッドの場合、空中で上半身を強く前に振り出してボールに当てることが多い。空中にいる人間の回転の運動量は、全体で一定であるため、一方向の回転が起きると、それを打ち消す方向の回転が発生する。
つまり、上半身を意識的に強く振り出せば、自然に下半身の運動が起きる。振り出しが強ければ強いほど、当然、ボールのスピードは上がるわけで、意識的に下半身を強く振り出すことによって上半身の振り出しは強くなる。鍵は強い腹筋、背筋と下半身だ。
この法則は前後の回転でだけでなく、上下と左右にも当てはまる。一線級のヘディングは、全身の回転運動とうまくバランスを取ることで、一層、シャープになっている。(サッカーサイエンスラボラトリー所長、工学博士・浅井武)
トイレ我慢し日本戦に熱中 水の供給にもW杯現象
ワールドカップ(W杯)の日本−ロシア戦が行われた9日夜、東京の水の供給量はハーフタイムにそれまでの1・5倍に急増した。コマーシャルのない実況中継で、トイレを我慢していた人が一斉に用を足しに立ったためとみられ、水の消費にもW杯現象が現れた形だ。
東京都水道局によると、前半終了間際は1時間当たりに換算した供給量が20万立方メートル。それが、ハーフタイムには30万立方メートル近くに増えた。
日本の初勝利がかかった後半は前半に比べ、さらに供給量が減って、試合終了間際は15万立方メートル。試合が終わると、また徐々に増え始め、試合終了25分後には27万立方メートルにまで達した。
モスクワで混乱、1人死亡 日本料理店も破壊
サッカーのワールドカップ(W杯)の日本−ロシア戦があった9日、モスクワ中心部で街頭観戦していたサポーター約5000人の一部がロシアの敗戦にいらだち、仲間同士や警官隊と衝突してフーリガン(暴力的なファン)化し、車に放火したり、日本料理店などを襲うなど混乱が広がった。
この騒ぎで50人以上が負傷したほか、インタファクス通信は男性1人がナイフで刺され死亡したと報道したが、詳しい状況は不明。ロシア通信は街頭観戦用の大型スクリーンがあるマネージ広場とは別の場所の車の中で死体が発見されたと伝えるなど情報が混乱している。
サポーターの多くは酒を飲んでおり、試合後、目抜き通りのショーウインドーなどを破壊しながら移動した。放火されたり破壊された車は30台を超えた。
邦人の負傷などは伝えられていないが、マネージ広場で観戦していた邦人のうち5人がロシアのサポーターに取り囲まれて威嚇された。
5人は近くの喫茶店に逃れ、連絡を受けた日本大使館に保護された。日本大使館は、モスクワ在住の邦人に外出禁止を呼びかけた。またロシア警察当局は、襲撃を警戒して、モスクワの日本大使館の警備を強化した。
警察当局は、騒ぎの後で部隊を増派、同広場周辺など中心部を封鎖した。
実際の入場者明かさず FIFAが強い要請
ワールドカップ(W杯)の空席問題で、W杯日本組織委員会(JAWOC)がカウントしていた実際の入場者数が九日夜の日本|ロシア戦(横浜)から、明らかにされなくなった。
JAWOCは、「販売された入場券をベースとする公式入場者数だけを公表するよう、国際サッカー連盟(FIFA)から強く要請があった」としている。今後、空席数はより分かりにくくなる。 日本−ロシア戦の公式入場者はVIPやメディアを含め、約6万6100人だった。
一方、これより先に行われた同日のメキシコ−エクアドル戦(宮城)では入場者数が判明した。発券されたのに埋まらなかった一般観客席は約3900席。うち数百席はJAWOCが用意していた予備席という。
JAWOCによると、同試合の公式入場者数は約4万5600人で、メディアやVIPを除くと4万3100人。実際に入場した一般観客は約3万9200人で、差し引き約3900人分になる。
|
 |
|